海のある、とある地方の女子高校。そこに通う3年生の桐島カヤ子は、大人びた雰囲気を持つ同級生・遠藤雅美にほのかな憧れを抱いていた。
他愛ないやり取りをきっかけに、ふたりの距離は急速に縮んでいく。親のこと、進路のこと、友達のこと、恋のこと……。互いのことを話すうち、その友情はいつしか特別なものへと変わっていった。夏休みがやって来て、桐島は遠藤と過ごすことを楽しみにしていた。しかし、遠藤の姿はどこにもなかった。そんな時、遠藤の過去を知る友人から、遠藤が居なくなった理由を聞かされた桐島は、ショックを受ける。
魚喃キリコの同名漫画を映画化したもの。桐島役の市川実日子は、この作品で第24回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞している。